HOME | ブログ | blog035

「考えさせ気づかせる」野村監督の選手育成法に学ぶ

Blog post 035

 

野村監督

野村(克也)監督といえば、元ヤクルトの古田敦也捕手や楽天(現ヤンキース)の田中将大投手を育てた名将ですが、他にも埋もれた才能を持った選手を見出したり、もう限界だろうと思われれていたベテランを復活させるなど「野村再生工場」と言われるほど、選手の育成には秀でた能力がある方です。 
 
 
この野村監督の選手育成の特徴は、教え込むのではなく「考えさせ気づかせる」こと。 
どうして「考えさせる」「気づかせる」ことが重要なのかということですが、野村氏は次のように言っています。 
 
 
「こうしなさい」と教えるのは簡単。 
しかし、やり方を教えると、言われたことはできるようになるが、それ以上の成長は見込めない。 
自発的に考え、自分で気づかない限り人は伸びない。 
 
 
つまり、指導者は「気づくきっかけ」は与えても「答え」は言わないということです。 
考えるからこそ気づきが生まれるということですね。 
 
これは野球だけでなく、子育てや部下の指導も同じようなことが言えます。 
「こうしなさい」「ああしなさい」と指示ばかりしていたら、おそらく指示待ちの人間になり、自分で考えようとしなくなるでしょう。 
 
 
さらに、野村監督は「気づくきっかけ」を与えるためには、選手をよく観察することとも言っています。
埋もれた才能を引き出すことができるのは、選手をよく観ているからなのです。 
子育てにおいて、子供をじっくり観察することって、あまり意識したことがないと思います。 
しかし、日常のちょっとした変化から隠れている才能を発見できるかもしれません。 
 
 
野球界では、その埋もれた才能を見出してもらえずに去っていく選手が数多くいます。 
野村監督は、「選手の才能を引き出せないのは、指導者の責任だ」と言っています。 
それは子育てに置き換えた場合、親の責任と一緒ということが言えるかもしれません。 
子供を「観察すること」、そして「気づきを与えること」 、実践してみてはいかがでしょうか。