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「塾に行けば勉強する」は本当ですか

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勉強する?

・うちの子、家ではまったく勉強しないから・・・
・何も言わないとゲームばかりしているので・・・
・みんな塾通いしてるから、うちもそろそろ・・・
 
 
「塾に行けば勉強する・・・」
このように考えている保護者の方は多いのではないでしょうか。
 
 
家では勉強しないし、たまに教えれば子供と喧嘩になるし、塾に行けば決まった時間をしっかり勉強できるから成績も上がるはずと考えるのは普通です。
 
 
しかし、家でまったく勉強せず、ゲームばかりやっている子が、塾に来るなり一生懸命勉強に取り組むことはほぼありません。
ですから、成績がすぐに上がるということもありません。
 
 
一応、親に言われるまま塾に来て、机に座って勉強をしているふうにはなりますが、心ここにあらずで、違うことを考えたり、塾講師の目を盗んで絵を描いたり、早く終わらないかと時計ばかりを気にしたり、勉強には一向に身が入りません。
 
 
そういう子は、勉強も勉強以外のことも、自ら「なぜ」と考える体験が少ないため、塾などの学習の場に身を置いたとしても、自分から学びに向かうことができません。
つまり、勉強の地ならし(じならし)ができていないのです。
 
 
では、どうすればいいのでしょうか。
もう手遅れなのでしょうか。
いいえ、決してそんなことはありません。
 
 
今からでも、自分の頭で『なぜ?』と考える機会を多く作ることが重要です。
ご家庭では、生活に関すること、食事に関すること、なんでも構いませんから、お子様が「なぜ」と考えるきっかけを生活の中に散りばめておくことです。
 
 
・なぜゴミは分別が必要なんだろう?
・なぜNHKだけ受信料を支払うんだろう?
 
 
お子様がこうした疑問を発したら、見逃さずに、お子様と一緒に考えたり、調べたりする機会を作るといいでしょう。
また、逆に親の方から、こうした質問を投げかけるのも一つの方法です。
 
 
塾のような学びの場では、その子の学力にあった学習から実施して、考える環境を整えていきます。
自分で考えて「できた」という成功体験を積み上げていくことが、次の学習に向かう意欲となります。
 
 
考えてもできない問題は、決して答えは教えずに講師が一緒に考えることです。
そしてほとんど答えを教えているようなところまで説明しても、その子が気づいたように導いていくことが大切です。
 
 
少し時間はかかりますが、これを継続していくことで学習の「下地(したじ)」ができていきます。
学習に「手遅れ」はありません。
今から実践しましょう。